2013年11月10日日曜日

店で下見、ネットで購入 ショールーミング始動、揺れる小売業

実店舗で商品を下見してネット通販で購入する消費者の行動「ショールーミング」衣料品通販サイト「ゾゾタウン」を運営するスタートトゥデイは8日から、パルコと組み「店舗公認」ともいえるショールーミングを始めた。スマートフォン(スマホ)全盛時代のなか、小売業は対応を迫られている。(2013/11/10 7:00 日本経済新聞 電子版)


以前にも紹介した(店頭で見て、サイトで買い物)「ショールーミング」がいよいよ本格化するようだ。ネット通販のゾゾタウンがパルコと組むとなると、これは一般的には小売りに不利だと考えられる。パルコの店で見つけたものをゾゾタウンで購入するとその販売に対する手数料を支払う事になっているそうだ。


ショールーミングの手順

1.店舗で商品についているバーコードをアプリで読み取る
2.アプリ提供サイトから商品情報がみられる
  ・ここで服ならコーディネートまで提案してくるもののある
3.価格情報などいろいろと情報提供される
  ・購入するかどうかはここで判断するのだろう



しかし手数料だけで本当に小売りとして問題無いのか?手数料だけでも欲しいぐらい小売りが貧窮しているのか?実店舗での下見した上での、ネット販売で買うメリットは移動や決済に利便性があるからだが、送られてくるまでの時間と待機している時間は無駄と考えないのだろうか。私は欲しい物はその場で手に入れたい質なので気になる。

店舗まで行った人が、わざわざネット通販を選択する理由は、これだけではないだろう。ネット通販で例えば楽天であればポイントを稼ぐことができる。例え店舗と同じ値段で販売しても、ネットで購入してポイントがついて、他の店舗のものでも購入時にポイントが使えるとすれば、ネットで購入する価値はある。

アマゾンでもそうだろうか?本屋から一時苦情があったが、本屋で立ち読みして購入はアマゾンで。私はしたことがないが、本屋内でスマホをいじっている人は見かける事が多い。ただしアマゾンは日本の場合定価販売(原則)、たまにふっと多少の値引きをしてくれる事があるがプレミア会員だからだろうか。米国では本屋からKindleを撤廃する騒ぎになったようだ。


ネット広告代理店のオプトは「ショッピッ!」というアプリを提供しているそうだ。このアプリを使うことで各ネット通販(楽天、ヤフーなど)の在庫状況が分かるという。また位置情報から検索した商品を売っている店舗まで紹介する。



ビジネスへの応用


ここまで来て気が付くのは、商品バーコードがそれ程に統一されている事在庫情報がネットで取得できるほどに正確に管理されていること、である。GPSで位置がわかれば、近辺の店舗が紹介できると言う事は、その店舗の在庫管理がしっかりしていないといけない。店舗まで行ってなかったら、情報は無駄になるし信用もなくす。これが成り立つ前提には情報が正確であることが必要なので、そこまで管理が出来ている事がわかる。

ビジネスを考える時、どれだけの情報が得られるかを事前に検討しなければならないが、殆どの情報が取得できる事を前提に戦略を立てるのも1つかもしれない。しかし途上国ではしばらく難しいかも知れない。





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